2026/06/01 08:50
こんにちは!井上養蜂園です。
初夏の風が心地よく、お店の軒先にも青々とした立派な梅の実が並ぶ季節になりましたね。
我が家でも、子どもたちが小さかった頃は「一緒にやろう!」と大騒ぎしながら梅仕事をしたものですが、すっかり手も離れた今は、静かなキッチンで自分のペースで梅と向き合う時間が、毎年の密かな楽しみになっています。
今回は、私が毎年欠かさず作っている、とっておきの「自家製はちみつ梅干し」の作り方をご紹介します。
塩だけで漬ける昔ながらの酸っぱい梅干しも美味しいですが、熟成した天然はちみつをたっぷり使った梅干しは、まろやかな甘みとフルーティーな酸味が絶妙で、一度食べたら忘れられない味になりますよ。
毎日を忙しく、でも丁寧に暮らしたい女性の皆さんに、ぜひ試していただきたい
です。
道具と材料:シンプルだからこそ贅沢に
材料は驚くほどシンプルです。だからこそ、梅もはちみつも、ぜひお気に入りの上質なものを選んでみてくださいね。今回は我が家の定番、上品ですっきりとした甘みの「れんげ蜂蜜」を使います。
【材料】(作りやすい分量)
完熟梅(または追熟させた黄色い梅):1kg
粗塩:100g(梅の重量の10%)
天然はちみつ(れんげ等):150g〜200g(お好みの甘さで)
消毒用ホワイトリカーまたは食品用アルコール:適量
💡ここがポイント! はちみつ梅をふっくら柔らかく仕上げるコツは、**「黄色く熟した梅」**を使うことです。青梅の場合は、紙袋などに入れて数日置き、桃のような良い香りがして黄色くなるまで「追熟(ついじゅく)」させてくださいね。
丁寧にはじめる、はちみつ梅干しの作り方
1. 梅の下準備(ここが一番愛おしい時間です)
梅を優しく水洗いし、たっぷりの水に1〜2時間つけてアク抜きをします(完熟梅の場合は短め、または省いてもOKです)。
ザルに上げ、キッチンペーパーで一粒ずつ、完全に水分を拭き取ります。水分が残っているとカビの原因になるので、ここは丁寧に。
竹串を使って、ヘタをポロッと傷つけないように取り除きます。
2. 塩とはちみつで漬ける
完全に消毒した清潔な保存瓶(またはジップロック)を用意します。
梅の全体に霧吹きなどでホワイトリカーを薄く吹き付け(カビ予防)、塩をまぶしながら瓶に入れていきます。
最後にはちみつを回しかけます。
3. 梅酢が上がるのを待つ(約1〜2週間)
直射日光の当たらない涼しい場所に置きます。
毎日1〜2回、瓶を優しく揺すって、底に溜まった塩とはちみつを梅全体に馴染ませてください。
数日でサラサラとした「梅酢(うめず)」が優しく上がってきます。梅が完全に梅酢に浸かったら、そのまま土用干し(7月下旬頃)まで待ちます。
4. 天日干し(土用干し)
夏の土用の時期(7月下旬〜8月上旬頃)、晴天が3日続きそうな日を選んで、梅をザルに並べて天日干しにします。
朝から夕方まで干し、1日に1回ひっくり返します。これを3日間繰り返します。
3日目の夕方、ふっくらとシワが寄り、ベルベットのような手触りになったら完成です!
完成したはちみつ梅干しは、すぐ食べても美味しいですが、冷暗所で3ヶ月〜半年ほど寝かせると、角が取れて驚くほどまろやかになります。
夏の朝食に:炊き立てのご飯に乗せて。はちみつの優しい甘みが、寝起きの体にじんわり染み渡ります。
お茶請けに:緑茶はもちろん、ほうじ茶や、意外にもハーブティーにもよく合います。ちょっと一息つきたい大人の贅沢時間です。
夏の疲労回復に:30代〜60代の私たちは、知らず知らずのうちに疲れを溜め込みがち。梅のクエン酸とはちみつの栄養で、夏バテ知らずの体を作ちましょう。
梅仕事って、「なんだか難しそう」「忙しくて時間が取れない」と思われがちですが、始めてみると、梅の甘い香りに包まれて、驚くほど心がふっと軽くなる「癒しの時間」でもあるんです。
子どもたちが巣立った今の私にとって、こうして自分のために、そして大切な人の健康のために丁寧な手仕事をすることは、とても愛おしい時間です。
今年の夏は、おうちのキッチンを甘酸っぱい香りで満たして、自分だけのはちみつ梅干しを育ててみませんか?
皆さんの梅仕事が、素敵な時間になりますように。
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